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作品に込めた思いを書いてみました。
かなり長文ですが、読んでみていただけたら嬉しいです♪

作品名 roots(ルーツ)

古代日本の“和歌”からインスピレーションを受けて、
日本人が祖先から受け継いできた「季節の変化を感じることを尊ぶ」という美意識、
そして、「自然や世界を形づくる全てに神が宿る」という思想を表現しました。

「春過ぎて 夏来るらし 白妙の 衣乾したり 天の香具山」

約1200年前に編纂された「万葉集」に掲載されている、持統天皇が詠んだ和歌です。

春が過ぎて、順調に季節が移り替わり、夏が来た、という季節の変化を、
風景の中に発見したことを喜び、自然を讃える歌です。

季節が規則正しく移り変わることをよろこぶことや、
その季節を、毎年繰り返される風習や風景を見ながらしみじみと感じる心。
それは、日本人が祖先から受け継いできたものです。

現代に生きる私も、忙しく過ごす毎日の中でも、
その季節ごとに咲く花々の姿を見て、時の流れを感じます。

そして、今年も、変わりなく季節の訪れを教えてくれるその花や、自然の風景を愛でながら、
その季節を迎えられたことに感謝と喜びを感じます。

そんな、季節が、春から夏へと移り替わる様子を、
お花の色のグラデーションを意識しつつ、
日本で春から夏にかけて咲く時期の順番で並べてアレンジしています。 

また、時が過ぎていき、お花が散っていったとしても、
きれいに咲いていたお花の姿は私たちの記憶には残ります。

散りゆく姿もまた、はかなく、美しいものです。
花の命は短く、だからこそ、尊い。

これも、私たちの人生と同じようなものだと思います。

「現在」はあっという間に「過去」になり、
まだ見ぬ「未来」は、いずれ「現在」になる。

どの過去も、なければ違う今になるし、
どんな人生を生きていくのかも、
今の自分にかかっている。

毎日、見える風景に喜びを感じ、
感謝をしながら生きるということは、とても大切だと思います。


そして、もうひとつ。
日本人の、自分を生み出したすべてのものを神と考える思想。
いわゆる、自然や、祖先を大切に思う考え方を表現しました。

揺れるスワロフスキーのしずくは、雨を表現しています。

大地から生まれた蝶々の精霊が、春を作り、夏を作り、雨を降らせてまた新しい生命を育んでゆく。

蝶々は、「変容」のシンボルでもあります。
私たちも、祖先から受け継いだこの命を、成長させながら、精いっぱい生きていくこと。

持統天皇の句には、神聖な白妙の着物を見て、夏が来たことを感じていましたが、
私にとっての神聖な着物である祖母の着物を、
蝶々の両羽の先端部分に使いました。

日々、いろいろな事が起きる世の中で、当たり前にくる明日なんて、きっとないのだと思います。
特に、今年は、これまであたり前のように行ってきた、
その季節を楽しむという様々な行事が自粛をせざるを得ない状況で、
花を愛でる、ということでさえも、本当に特別なものだということを実感しました。

今日をいつものように過ごして、またいつものように明日を迎えられることの素晴らしさに感謝します。
それが、笑顔の毎日だったら、なおさら。

ちょうど、私たちが様々なものを自粛してきた、春から夏にかけてを表現した作品となったことは、
今となってはとても不思議な気持ちですが、
この作品を見て、
笑顔になってくれる方がいてくれたら幸せです。

パリの展覧会が終わったら、
作品は戻ってきますので、
その際は是非、皆様にも見ていただけたら嬉しいです♪

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